最終更新日:2025年6月13日 at 8:48 AM

10年間使用したパナソニックのルームエアコンがカビ臭に加え、室内機の動作で異音がするようになったので、フィルター自動お掃除機能が付いたダイキンのエアコン S224ATCS-W(CXシリーズ、2024年モデル)に買い替えました。
なお、買い替えにあたって、旧機種の取り外しと引き取り、設置工事手配などの手間を考えると、大手量販店で購入するのが楽ではありますが、大手量販店だと最新(2025年モデル)の高い機種を買わざるを得なくなります。
よって、少し高機能な機種を、なるべく価格を抑えて購入するため、1年前の型落ち機種(DAIKIN S224ATCS-W、6畳用)を価格ドットコムを経由し、ネットから購入しました。
旧機種(Panasonic CS-225CFR)の取り外しと設置工事の手配は購入先の卸売り会社(Mr.エアコン)に依頼しました。
目次
ルームエアコンの機種選定
これまで、ダイキン、日立、パナソニックのルームエアコンを使ってきましたが、私の感想としては、耐久性と性能、実用性の点において、やはりダイキンが一番優れているような気がします。
特にパナ機の熱交換器は、ペラペラでチープな作りであり、以前お掃除の際に指で少し触れただけで直ぐに折れ曲がってしまったのを見てガッカリしました。
それに対して、ダイキンは配管も含めて頑丈な作りになっています。なお、熱交換器には直接指で触れてはいけないそうなので悪しからず🤦♀️
なお、機種選定において、S224ATCS(CXシリーズ)と同等の機能を有するパナソニックのエオリア CS-224DEX-W(DEXシリーズ)も検討しました。以下は、その機能に関する比較表です。
機能 | ダイキンCX | パナDEX |
---|---|---|
空気清浄 | ストリーマ | ナノイー |
除湿 | 9段階ドライ | 快適除湿 |
風向調整 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルタ | 抗ウイルスフィルタ |
お掃除機能 | あり | あり |
無線LAN | 標準装備 | 標準装備 |
衣類乾燥 | なし | あり |
独自運転機能 | 風ないス | AI快適 |
省エネ基準達成率 | 87% (2027年度) 年間電気代 19,359円 | 92% (2027年度) 年間電気代 18,414円 |
上記の通り、ダイキン(S224ATCS)とパナ機(CS-224DEX-W)の両機種ともに、ほぼ同等のスペックとなっております。
なお、パナ機の「AI快適」機能については、一見、画期的で魅力的な機能のようですが、ネットで口コミなどを調査したところ、以下の例のように、芳しくない評価も散見します。これは省エネ機能を優先した結果の弊害と考えられます。
・省エネ運転なのですぐに冷えない
・人がいないと勝手に節電モードになる
・外気温が低いと室外機を止める
・極端に暑い部屋・寒い部屋をAIに任せてしまうと、快適になるまで30分はかかる
・AI快適やAIおまかせ機能がダメすぎ…どんどん学習するとあるが、全く学習している気がしない。
・暑い部屋を涼しくしたい時にAI系で運転すると…ボタンを押しても風がちょろちょろしか出てこない。
それに対して、ダイキンの「風ないス」機能は、風量と上下風向を自動で調節し、冷房時は上向き、暖房時は下向きに風を送り、体に風が直接当たらないようにします。地味な機能ながら、とても効果的で実用的な機能です。しかしながら、パナ機にはこの機能はありません。
また、ダイキンの9段階ドライはドライの強さを9段階で手動設定ができますが、パナソニックの快適除湿は冷えにくいように自動で制御します。除湿は寒くなりやすいので手動で調整したい人もいれば、自動でできるかぎり調整して欲しいという人もいるかと思います。その場合、手動で細かく設定できるのはダイキンです。
パナ機の衣類乾燥機能は衣類が乾きやすい温湿度に調整する機能で、外出中に部屋干しで乾燥させたい人向けの機能です。この機能はダイキンの当機種には装備されていません。省エネ基準達成率においても、パナ機の方がやや上回っています。
なお、パナ機独自に装備されているフィルターお掃除ロボットで、ホコリを屋外へ排出する機能は、メンテナンスフリーで大変便利なのですが、現状、故障のリスクを高める不安要因の一つになっているようです。
DAIKIN S224ATCS の特徴

ダイキンのルームエアコン S224ATCS の特徴は、以下の通りです。
- コンパクトデザイン
高さ250mm×奥行265mmのサイズでありながら、本体上部をカットした「ナナメカット」形状で吸い込みの効率化をはかりました。
グッドデザイン賞受賞のスタイリッシュでコンパクトデザインなので、据付けの自由度が高く、窓上の限られたスペースなどにも設置しやすい仕様です。
- 『フィルター自動お掃除』搭載だからお手入れも簡単
エアコンの運転終了後、自動的にフィルターのホコリをブラッシングして、ダストボックスに回収。フィルターの目詰まりを抑えます。
- お部屋の隅々まで快適気流をお届け
オートスイング(上下/左右/立体)
- ダイキン独自の気流制御でムダを少なく快適
冬はヒートブーストですばやく暖かく、夏は直接風があたりにくい天井気流(風ないス運転)でお部屋全体にすばやく快適な空調をお届け。
空調のムラを抑え、ムダな運転を控えることにつながります。
※ 送風運転、おやすみ運転設定時は使用できません。
- ダイキンは『安心設計』
■高耐久・低振動・低騒音のダイキン独自のコンプレッサー
ダイキンは、効率よくパワーが引き出せる独自のスイングコンプレッサーを採用。
なめらかに動くため、振動・摩耗が少なく、さらに冷媒ガスの圧縮ロスも少ないため、高効率での運転を実現しました。
頭脳部の制御基板には両面にコーティングを施し、耐久性をアップ。
■抗ウイルスフィルター採用
集塵フィルターに抗ウイルス作用のある静電フィルターを採用し、お部屋の清潔性を保ちます。
■水内部クリーン搭載
結露水を利用して熱交換器の汚れを洗浄し、ストリーマ放電しながら送風・乾燥運転まで行います。
※(抗ウイルスフィルター)試験機関:一般財団法人ボーケン品質評価機構
試験結果:ウイルス液に2時間接触後に99%以上の低減を確認。1種類のウイルスにて試験を実施。
※(水内部クリーン)送風乾燥で十分な条件のときは加熱乾燥運転を行いません。
室内温度が大きく下がるため、外出時などお部屋に人がいないときにご使用ください。約1ヵ月に1回行うことをおすすめします。
- 『室温パトロール』
室内が高温または低温になりすぎるとエアコンのセンサーが検知し音声でお知らせして、自動で冷房・暖房運転を行います。
お年寄りやお子様のお部屋でも安心してご使用頂けます。
※高温や低温による身体への影響を防ぐものではありません。
※室内機で温度を検知して自動運転を行うため、室内機の設置状況によっては温度を正確に検知できず作動しない場合があります。
※エアコン停止時でも検知のために送風運転を行う場合があります。
※停電中やブレーカーOFF時には設定していても作動しません。
- 無線LANアダプターを標準装備
無線LANアダプターを内蔵し、スマホアプリ「Daikin Smart APP」での操作も可能に。お部屋の中・外出時での操作ができ、いつでもお部屋の快適性をコントール。
■エアコンとスマートフォンのGPSが連動し、外出・帰宅時の運転をサポート
「おでかけ切り忘れ通知」では、エアコンの運転中にスマートフォンに設定している自宅の周辺から離れると切り忘れを通知します。
必要であればアプリを通じて遠隔でエアコンの運転を停止させることが可能です。無駄な運転を防ぐことで、節電にも貢献します。
「おかえり運転」では、自宅周辺の設定した範囲内にスマートフォンが入ると 、エアコンの運転を自動で開始します。帰宅直後でも快適な空気環境の中で過ごせます。
※スマートフォンアプリ「Daikin Smart APP 」のインストールが必要となります。
- 24時間365日安心サポート
もしもの時もダイキンコンタクトセンターは、24時間365日ご相談受付しております。
DAIKIN S224ATCS-W の購入

1年型落ち機種であるダイキンのルームエアコン「S224ATCS-W」は、価格ドットコムを経由し、卸売り会社(Mr.エアコン)より、71,800円で購入しました。
当時、この機種はジャパネットタカタでも扱っており、下取り価格114,800円(+標準取付工事代・リサイクル・収集運搬料金)で販売されていました。
量販店(ケーズデンキの場合)では旧機種は扱っておらず、後継機種(S225ATCS、2025年製)が195,800円(量販店モデル AN255ACSK-W, 標準取付工事代込み)で販売されています。
調査したところ、S224ATCS と後継機種の S225ATCS (AN225ACSK) は、発売年と本体価格の違いだけで機能は同じらしいので、1年型落ち機種の S224ATCS の方をネットで購入した方が断然お得だと思います。
S224ATCS-W の取り外しと設置工事の明細
項目 | 金額 | 適用 |
---|---|---|
標準工事(配管4mまで)2.2kw | 16,800円 | |
取り外し工事 | 8,000円 | |
リサイクル | 990円 | |
収集運搬費 | 4,000円 | |
エアカットバルブ(ドレン用逆止弁)取り付け工事 | 4,400円 | 因幡電工 エアコン用消音防虫弁 おとめちゃん DHB-1416(Amazonでは、500円) |
ドレイン断熱 | 1,100円 | 壁内のドレイン管断熱 |
計 | 35,290円 |
エアコンの取り外しと設置工事は、購入した卸売り業者(Mr.エアコン)に依頼しました。商品の到着後、1週間後に工事の予約が出来ました。
上記の工事明細は、提携の施工業者「新洗組」から提出されたものです。
上記明細には、強風時にエアコンのドレイン管から発するポコポコ音を抑制するためのエアカットバルブの取り付けが追加工事に加算されています。自分で工事したら、原価の500円で済むのに…💦
この施工業者は、多くの工事実績があり、工事担当者の名刺と共に工事完了後3年保証の保証書も提出しており、ちゃんとした会社のようなのですが、工事代金はやや高くついてしまったのかなと言った印象です。
エアコンの取り外しと設置工事の相場は、3万円程度と思われますが、もう少し安く抑えたいのならば、「くらしのマーケット」などへ依頼する手もあったかと思います。恐らく、5,000円~8,000円くらい安くなるかもしれません。
参考までに、エアコンの設置(取り外し)工事費用の相場※を以下に示します。
1)エアコン取り付け費用の相場
エアコン取り付け (冷房能力2.2〜4.0kW) | 13,500円〜17,000円 |
エアコン取り付け (冷房能力5kW以上) | 21,000円〜23,000円 |
2)エアコン取り付けで追加工事が必要なケースと費用目安
取り外し工事 | 6,500円〜1万円 +エアコン・リサイクル券 990円 |
エアーカットバルブ取り付け工事 | 2,000~4,000円 |
※2025年2月時点のくらしのマーケット費用相場、ならびに各種量販店のエアコン設置工事価格を調査した結果によるものです。
DAIKIN S224ATCS-W の設置
DAIKIN S224ATCS-W の設置工事後の室内機、ならびに室外機と専用アプリ「Daikin Smart APP」のギャラリーを以下にアップします。
S224ATCS-W の室内機
リビングルームに室内機を設置しました。ドレイン配管とCSアンテナ用のケーブルはエアコン用の壁穴から通します。






S224ATCS-W の室外機
ベランダに室外機を設置しました。ドレイン管には、因幡電工製のエアーカットバルブ(DHB-1416)を取り付けています。



S224ATCS のアプリ「Daikin Smart APP」
DAIKIN の専用アプリ「Daikin Smart APP」(Android/iOS版)をスマホにインストールし、スマホとエアコンを無線LANに接続することで、インターネット経由でスマホからエアコンを操作することができます(購入時の設定は「切」)。




DAIKIN ルームエアコン CX/C シリーズ 取扱説明書
まとめ
DAIKIN S224ATCS-W について、交換前のパナ機との比較も交え、以下の通り簡単なレビューとして纏めます(価格ドットコムと共有)。
空調専業メーカー「ダイキン」の一択
パナ機(Panasonic CS-225CFR)からの買い替え。価格ドットコムを経由し、卸売り会社より、71,800円で購入しました。工事は販売店が紹介した提携先の施工業者「新洗組」に依頼。旧機種の取り外しと処分、設置工事(+エアカットバルブ取付)の費用は35,290円(計 107,090円)でした。
【デザイン】
シンプルですっきりとしたデザインです。
【使いやすさ】
かんたんダイレクトリモコンには良く使うボタンが大きく、そして全てのボタンがリモコンの一面に収まっているので、現行のパナ機に見られるような蓋付のリモコンよりは使い易いです。
「風ないス」運転は、パナ機には無い機能であり、風量と上下風向を自動で調節して、風が直接体に当たりにくくしてくれるため、地味ながらとても実用的で便利です。
また、エアフィルターの自動お掃除機能が付いているため、フィルターの手入れが楽になりました。
【パワー】
冷房、暖房とも、直ぐに部屋が冷え(暖まり)ますので、パワーは十分あります。
【静音性】
室内機、室外機ともに稼働音はとても静かです。パナ機のように初期起動時の騒音はしません。
【サイズ】
とてもコンパクトです。フィルター自動お掃除機能が付くため、やや出っ張りはありますが、パナ機と比べ、横幅、縦幅ともに小さくなっています。
【除菌・消臭】
標準装備の抗ウィルスフィルターに加え、ストリーマ空気清浄機能が装備されているため、十分な効果が期待できます。
冷房・ドライ運転時は、運転終了後に最長140分間、送風と暖房運転でストリーマ内部クリーンが自動運転され、エアコン内部を乾燥させます。その場合、1回あたりの電気代※は最大4円です。
1か月に1回の実施が推奨される「水・内部クリーン」ボタンからの手動内部クリーンを実施した場合は、エアコン内部(熱交換器)を結露水で洗浄し、ストリーマ内部クリーン運転を実施するため、カビの発生が更に抑止されます。
但し、年月が経つと必ずカビは発生するものなので、いずれにせよ業者による定期的なクリーニングは必要になるかと思われます。
なお、手動内部クリーンには、最大57円(1.85kWh)の電気代がかかります。
【総評】
ダイキンのエアコンは、10年振りで2回目の購入となりますが、ストリーマによる空気清浄、エアフィルターの自動お掃除機能、スマホでのエアコン操作など、相当な進化を遂げた事に感心しております。
ダイキンは、空調機器の分野では揺るぎないトップメーカーであり、耐久性と性能、実用性の点においても、一番信頼のおけるメーカーだと思います。
本機は、「うるさら」シリーズのような加湿機能や省エネモードは装備されていませんが、それ以外の機能は十分に備わっており、非常にコスパの高い機種だと思います。
今回は、1年型落ちとは言え、高機能な機種をお手頃価格で購入できて良かったです。
※電力料金目安単価31円/kWh(税込み)[令和4年7月改定]で計算。