最終更新日:2025年9月5日 at 1:15 PM

本サイトは、コアサーバーにおいて、WordPress を主体として管理・運営しておりますが、2025年9月1日(日本時間)に、その主要プラグインである翻訳プラグイン Transposh (Transposh Translation Filter) が 1.0.10 へバージョンアップされました。
早速、Transposh のバージョンアップを行ったところ、WordPress で致命的エラーが発生し、ログインもできなくなりました(プラグインフォルダー下のプラグイン名のリネームで回復は可能)。
そのため、テストサイトでデバッグのログを作者へ送り、解析を依頼したところ、現在の PHP のバージョン 7.4 では正常に動作しない事が判明し、PHP 8.x へのバージョンアップを打診されました。
作者からの依頼に基づき、テストサイトにて PHP 8.0 で動作確認を行った結果、動作が可能であることが分かり、Transposh 1.0.10 のバージョンでは、PHP 8.0 以上が最低動作条件となりました。
引き続き、PHP 8.3 でも動作の確認が取れたため、本Webサイトでは PHP のバージョンを 7.4 から 8.3 へ正式にアップグレードしました。
なお、Jetpack サイトヘルスの管理画面においても、インストールされている「PHP7.4」に関しては、既にサポートが終了しており、セキュリティの更新が行われないため、以前から PHP のバージョンアップが促されていました。
コアサーバーにおいて、PHP 8.3 へアップグレード

当サイトでは、レンタルサーバー「CORESERVER V1」での契約ですが、標記に示すコアサーバーのコンパネにおいて、サイト設定で PHP のバージョンを全て “php83” に変更しました。
また、同時に “.fast-cgi-bin” フォルダー以下にある設定ファイル “php83.ini” においても、以下の通り、PHP の設定を変更しました。
【php83.ini の変更内容】
; Maximum amount of memory a script may consume
; https://php.net/memory-limit
; memory_limit = 1024M
memory_limit = 2048M ; Maximum amount of memory a script may consume
[opcache]
; see /etc/opt/remi/php83/php.d/10-opcache.ini
opcache.enable=1
opcache.interned_strings_buffer=8
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=128
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1PHP 7.4 から PHP 8.x へのバージョンアップは、非互換問題により既存のプラグイン等が動かなくなる懸念から、安易なバージョンアップを控えておりました。
しかしながら、PHP7.4 のサポート に伴う不安定なプラグインの入れ替えや コアサーバー V1 の新サーバーへのマイグレーション を実施後のテーマのプログラムの修正などで、徐々に 8.0 への対応をこれまでに進めてきたため、8.3 への移行が可能となりました。
とは言え、未だプログラムの全てを動作確認した訳ではないため、テストは継続して行う予定です。
なお、コアサーバー(V1)は、以下の通り、2022/6/6(月)に実施された新サーバーへのマイグレーションにより、PHP 8.3 まで FastCGI が選択可となっております。
PHP の拡張モジュール(XMLReader, XMLWriter, imagick など)が標準でインストールされていることも確認済みです。
サーバー仕様(V1プラン)
CPU+メモリー※ :CPU 最大64コア(※CPUの高速化等の要因で、将来的に変更する場合があります。)
メモリー :最大1TBでダイナミックスケール
ストレージ :ピュアSSD(RAID)
サーバー管理 :自社
サーバー設置場所 :国内
ネットワーク :国内最大級のバックボーンへ各サーバー10Gbpsで接続[ソフトウェア]
リージョン:東日本、西日本
OS :Linux(64bit)
CPU :最大64コア
メモリー :最大1TB
ストレージ :ピュアSSD(RAID)
Webサーバー :Apache
無料SSL :対応
バックアップ :バックアップ可
MySQLサーバー :MariaDB 10.6
PostgreSQLサーバー :PostgreSQL 14
Perl :5.26系
PHP :7.4 + FastCGI + OPcache + APCu(5.6 / 7.0 / 7.1 / 7.2 / 7.3 / 8.0 / 8.1 / 8.2 / 8.3 FastCGI選択可)
Ruby :2.6系(2.4~2.7、3.0まで利用可)
python :2系、3系
SQLite :3系
メーリングリスト :Mailman
HTTP/2 :対応
TLS :1.1 / 1.2(TLS1.2が優先)
以下は、Microsoft Copilot への問い合わせで「PHP7.4 から PHP8.3 へのバージョンアップによるパフォーマンスの改善」についての回答ですw
PHP7.4からPHP8.3へのアップグレードは、パフォーマンス・セキュリティ・開発効率の面で大きな進化をもたらします。SenriさんのようにWordPressやCMSをカスタマイズされる方にとっては、特に恩恵が大きいアップデートです。以下に、パフォーマンス改善の観点から主なポイントを整理します。
⚡ パフォーマンス改善の主な要素
1. JIT(Just-In-Time)コンパイラの導入【PHP8.0〜】
- PHP8.0からJITが導入され、特定の処理(数値演算やループ処理など)で高速化。
- Webアプリ全体の体感速度が向上するわけではないが、CPU負荷の高い処理では効果あり。
2. 内部関数の最適化と新構文の追加
str_contains()やmatch式など、より効率的な構文が追加され、処理速度と可読性が向上。- 旧来の冗長な条件分岐が減り、コードの実行効率が改善。
3. メモリ使用量の削減
- PHP8.3では、メモリ管理が改善され、同じ処理でも少ないリソースで動作するケースが増加。
- WordPressのような動的CMSでも、バックエンド処理が軽くなる傾向があります。
4. 型の厳密化によるエラーの早期検出
nullや0に対する処理が厳密になり、意図しない挙動を防止。- 例:
str_replace()にnullを渡すとDeprecated警告が出る。📈 実際の体感速度の変化
- 実際にPHP8.3へ移行したサイトでは、ページロード時間が10〜30%短縮された事例も報告されています。
- 特にWordPressでは、プラグインやテーマがPHP8.3に最適化されていれば、管理画面やフロントエンドの反応速度が向上。
🛠 注意点と対策
課題 対策 古いプラグインが非対応 互換性のある代替プラグインへ移行(例:Crayon → Urvanov) テーマの互換性不足 最新バージョンへ更新し、カスタマイズ部分は手動で移植 RSS取得ツールの不具合 MagpieRSSなど古いライブラリは修正または代替手段を検討 NULLや0割の処理 事前チェックを追加し、エラー回避 ✅ Senriさん向けの実践アプローチ
- WordPressの
functions.phpをカスタマイズしている場合、PHP8.3の型チェックや構文変更に注意。- テスト環境(XAMPPなど)で事前検証 → プラグイン・テーマの互換性確認 → 本番環境へ反映、という流れが安全です。
Query MonitorやNew Relicなどを使って、PHP7.4と8.3のレスポンスタイムやメモリ使用量を比較すると効果が明確になります。PHP8.3は単なるバージョンアップではなく、開発者にとっての「新しい標準」と言える進化です。もしSenriさんが今後さらに高速・安全なWordPress環境を目指すなら、PHP8.3への移行はその第一歩になりますよ。
Transposh 1.0.10 について

WordPress の翻訳プラグイン Transposh は、以下のサイトよりダウンロードできます。
今回リリースされた Transposh の最新バージョン(Transposh Translation Filter 1.0.10)についての概要は以下の通りです(日本語訳)。
バージョン1.0.10 – バックエンド翻訳の革命とその他
2025年9月1日 Ofer
前回のリリースから4ヶ月が経ち、Transposh バージョン1.0.10 を発表できることを嬉しく思います。このアップデートでは、Bing エンドポイントのダウンやフロントエンドのパフォーマンスボトルネックなど、長年の課題に対処しています。すべてのエンジンの翻訳処理をバックエンドに移行することで、クライアントサイドの自動翻訳を排除しながら、速度と信頼性を大幅に向上させました。また、柔軟な新しいバックエンドオプションとして LibreTranslate のサポートを導入し、キャッシュの強化などの改良により、多言語 WordPress サイトをこれまで以上にスムーズにご利用いただけるようになっています。
このリリースの主なハイライト:
- 翻訳処理を刷新し、#38(Bingエンドポイントの不具合)を修正しました。
- 翻訳処理をバックエンドに完全に移行することで、クライアント側の負荷を軽減し、#40を修正してパフォーマンスを向上させました。
- 新しい翻訳バックエンドとして、LibreTranslate(セルフホストまたはパブリックインスタンス)のサポートを追加しました。
- キャッシュバックエンドとして、MemcachedとRedisのサポートを追加しました。
- キャッシュ統計と利用可能なキャッシュエンジンを表示する新しいバックエンドウィジェットを追加しました。
- バックエンドのパフォーマンス警告を削除しました。これは誤解を招くことが多かったためです。
- Google「互換性」のためにhreflangのサポートを改善しました。
- フロントエンドアイコンをSVGに変更し、品質とスケーラビリティを向上させました。
- デバッグモード中に500エラーが発生しないように、デバッグインフラストラクチャを修正しました。
- #35 を含む、いくつかのPHPの警告と通知を修正しました。
- WPORGバージョンのコードを削除しました。このバージョンは今後更新されません。
注:今回のリリースでは、PHP 8 が最低要件となりました。これは、最初のリリースから5年が経過し、セキュリティとパフォーマンスの向上のために最新の標準に準拠しているためです。このリリースは、特に自動翻訳を利用するサイトにとって、パフォーマンスと柔軟性の大きな進歩となります。最新バージョンはダウンロードページからダウンロードできます。既にフルバージョンをご利用の場合は、直接アップデートしてください。
この新しいバージョンをお楽しみいただければ幸いです。