最終更新日:2020年12月17日 at 2:59 PM
先月、試しにパナソニックのBluetoothのワイヤレスイヤホン(Panasonic RZ-S30W)を購入し、試用後に以下のレビューも投稿しました。
🔗 パナソニックのBluetoothワイヤレスイヤホン(RZ-S30W)のレビューと、これまで購入した中華製イヤホンのダメ出し
これまで、ソニーや中華製のイヤホンを使っていたので、パナソニックのオーディオ製品への評価は未知数だったのですが、パナソニックのワイヤレスイヤホンを一定期間使った結果、大変優れている事が分かりました。
そこで、もう1ランク上の機種で、ノイズキャンセリング機能を備えたパナソニックの新商品「ワイヤレスステレオインサイドホン RZ-S50W」(2020年4月10日発売)も欲しくなり、21,678円でkakaku.comより購入しました。
RZ-S30Wのレビュー
まずは、開封の儀から…
以下の通り、この機種(RZ-S50W)の取扱説明書は、ノイズキャンセリング機能の無い下位機種RZ-S30Wとの兼用になっております。
イヤーピースは、それぞれ2個ずつ、S/M(装着済)/L/XLのサイズが同梱されています。充電ケーブルは、タイプC対応です。
カラーは、ブラック、ホワイトの2種類が用意されていますが、今回購入したのはホワイト(RZ-S50W-W)です。
メーカーサイトは、こちらです⇒ ワイヤレスステレオインサイドホン RZ-S50W
以下の写真は、充電ケースとその蓋を開いた状態です。大変コンパクトなサイズなのが実感できるかと思います。
以下の写真は、Bluetoothワイヤレスイヤホンを取り出した状態です。
右側の写真は、RZ-S30W(黒)との比較ですが、ケースのサイズは同じです。
商品の概要は以下の通りです。
特徴とスペック表は、kakaku.comからの情報を参考にまとめました。
RZ-S50Wの特徴
- 「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。人混みや電車内の雑音の中でも騒音を低減し音楽に没頭できる。
- 新開発タッチセンサーアンテナを搭載し、Bluetooth®信号を左右のイヤホンがそれぞれ同時に受信する方式により、安定したワイヤレス接続性を実現。
- ビームフォーミング技術と風切音対策により、ノイズを抑えた明瞭な音声で通話が可能。防滴構造を採用し、突然の雨でも使える。
- 高性能MEMSマイクを採用。マイクは、ノイズキャンセリング用マイク2つと、通話専用マイク1つの片側3つ(左右合計6つ)を搭載。
- 屋外でも通話しやすいよう、ノイズを抑えたクリアな音声での通話が可能。空気の通り道を屈折させることでマイクに直接風が当たりにくい「ラビリンス構造」を採用し、風切音の発生を抑制。
RZ-S50Wのスペック表
タイプ | カナル型 | 接続タイプ | Bluetooth(Ver.5.0/Class1) |
装着方式 | 完全ワイヤレス(左右分離型) | 構造 | 密閉型(クローズド) |
駆動方式 | ダイナミック型 | 充電端子 | 充電ケース:USB Type-C |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz | ドライバサイズ | 8mm |
連続再生時間 | イヤホン単体⇒ 約6.5時間 * 充電ケース含む⇒ 約19.5時間 * | 充電時間 | 約4時間、15分充電⇒約70分再生 * |
対応コーデック | SBC AAC | マイク | ○ |
外音取り込み | ○ | 音質調整 | ○ |
自動電源ON機能 | ○ | 自動電源OFF機能 | ○ |
防水・防滴性能 | IPX4 | ノイズキャンセリング | ○ |
カラー | ブラック ホワイト | 重量 | 《イヤホン》 7g(片側) 《充電ケース》 45g |
Panasonic Audio Connect アプリ
RZ-S50Wを使用するにあたって、以下の「Panasonic Audio Connect」アプリ(iOS/Android対応)をインストールすることをお勧めします。
私は、Galaxy S9+を使用しておりますので、Android用のアプリをインストールしました。
このアプリをインストールすることにより、イヤホンのファームウェア更新、バッテリー残量確認、外音コントロール、サウンドモード切替(バスエンハンサー、クリアボイス、イコライザーなど)、ヘッドホンを探す(位置情報ONが前提)などの機能が利用できようになります。
RZ-S50Wのファームウェア更新
RZ-S50Wの使用に先立ち、Panasonic Audio Connectを起動し、先ずは接続するワイヤレスイヤホンのファームウェアを最新のバージョンへ更新する事が望まれます。
Panasonic Audio Connectを起動した際、ファームウェアの更新がある場合、アプリのメニューに以下のような更新通知が表示されます。
その場合、更新通知「最新のファームウェアがあります」をクリックし、指示に従いワイヤレスイヤホンのファームウェアを更新します。
これにより、RZ-S50Wを最適な状態で利用できます。
RZ-S50Wの感想( kakaku.com でのレビュー )
実際にRZ-S50Wを使ってみた率直な感想としては、大変出来栄えの良いワイヤレスイヤホンだな思いました。
アプリでのレベル設定には若干納得がいかない部分はあるものの、ノイズキャンセリングも十分機能しています。
購入後、ファームウェアの更新が2回あったので、メーカー側のメンテナンスはしっかりしているようです。
ファームウェア更新でノイズキャンセリング機能の性能が更に良くなる事を期待します。
RZ-S30Wと同様、以下の通り、kakaku.comに書いたレビューを貼っておきます。
ワイヤレスイヤホンのメイン機として『待望の逸品』
先月買ったPanasonic RZ-S30Wの性能がとても良かったので、より高機能・高音質なRZ-S50Wが欲しくなり、kakaku.comより、21,678円で追加購入しました。
欲を言うのならば、至高の「Technics EAH-AZ70W」が欲しかったのですが、ちょっと高額過ぎるので本機(RZ-S50W)で手を打つことにしました😅
以下のとおり、RZ-S30Wとの比較も交え、本機をレビューします。
なお、専用アプリ「Panasonic Audio Connect」を起動した際に、ファームウェアの更新通知が来ていたので、最初にイヤホンのファームウェアを最新バージョンに更新してから本機を使用しております。購入後、これまでに2回ファームウェアを更新していますが、更新の度に性能が向上しているのかもしれません。
【デザイン】
RZ-S30Wと同様、マットな質感でシンプルなデザインです。イヤホンのエッジ部分を除きプラスティック素材ですが、そんなに安っぽくは見えないです。
RZ-S30Wよりは一回り大きいのですが、同じクラスのソニーのワイヤレスイヤホン等と比べると、軽くて割とコンパクトな造りかと思います。
充電ケースはRZ-S30Wと同じ大きさであり、小柄なのでバックに入れても邪魔になりません。色は白(RZ-S50W-W)を選びました。
【高音の音質】
中音から高音まで、とてもクリアに表現されています。音に広がりと深みも感じます。
手持ちのソニーのノイズキャンセリング機能を有するコードイヤホン(MDR-NWNC33)と聞き比べてみましたが、本機の方が音質的にピュアな感があります。
【低音の音質】
RZ-S30Wのドライバーユニットのサイズが6mmに対し、RZ-S50Wでは8mmであるため、RZ-S30Wよりも音質がクリアであり、更に低音の深みも増しています。
専用アプリで、バスエンハンサーを有効にすると、バランス良く重低音が強調されます。極端に他の音域が潰されるような印象はありません。
【フィット感】
製品に装着済みのMサイズで、ぴったりフィットしました。しかし、耳栓サイズのRZ-S30Wと比べ、大きめのハウジング形状なので、運動などでの外れやすさはあるかもしれません。
【外音遮断性】
電車の走行音や車内の会話などへのノイズキャンセリングは十分に機能しています。他メーカーも同様ですが、ノイズキャンセリング機能には限界があり、限度を超えた騒音や対象外の周波数は抑制できません。
専用アプリの外音コントロールでノイズキャンセリングのレベルを中間くらいにすると、電車の窓を開放した際に発生する大きな走行音は気にならなくなります。
ノイズキャンセリングのレベルをMAXにすると、電車内での使用では逆にノイズが大きくなるため、環境に応じてレベルを調整する必要があります。このあたりのロジックがどうなっているのかは良く分かりません。
なお、ノイズキャンセリングが有効の状態で、タッチセンサー(R)を約2秒タッチするとアンビエントモード(外音取り込み)に切り替わります。もう一度タッチすると、アンビエントOFF(ノイズキャンセリングOFF)、さらにタッチするとノイズキャンセリングONになる仕様です。
電車内でアンビエントをONにすると、社内アナウンスが聞こえるので便利です。
RZ-S30Wとの違いは、専用アプリの外音コントロールで外音のレベル調整ができることです。ノイズキャンセリングと同様、中間くらいにすると、エアコンの排出音などの気になるノイズが抑制されます。
【音漏れ防止】
気になる音漏れはなさそうです。
【携帯性】
コンパクトな充電ケースなので持ち歩きやすいです。但し、ワイヤレスイヤホンは、RZ-S30Wと比べ一回り大きいので、装着する際には注意しないと外れやすいかもしれません。
【総評】
コードイヤホンと比べても音質で全く見劣りしませんし、大変完成度の高い製品だと思います。。
あくまでも私見ですが、RZ-S30Wの音質の評価が4.5とした場合、RZ-S50Wは5.0といったところかなと思います。
操作性に関しては、トリプルタップへの慣れは必要ですが、当該箇所の使用頻度は低い部分なので、あまり支障は感じません。
本機の通話機能を試すため、自宅へ電話し留守電を録音しました。気になるようなノイズも入らず、とても綺麗な音声が録音されていました。マイク性能に関しては、RZ-S30Wと変わらないと思います。
高性能なマイクが内蔵されているので、通話可能なハンズフリーのワイヤレスイヤホンとしても、十分な性能を発揮してくれます。
敢えて欲を言うのならば、今後のファームウェアの更新でノイズキャンセリング機能の性能が更に向上すれば、より完成度が高まる事でしょう。
後発ながら、遂にパナソニックから本気の製品が投入されました。ワイヤレスイヤホンのメイン機として、存分な活躍が期待されます!
2020.12.17 追記
以下のファームウェア更新により、アンビエントモードの音質改善、タッチセンサー操作の一括無効化、タッチセンサー長押しによる外音モードの切り替えとオフのカスタマイズができる様に改善する等の機能強化が行われました。