美しい合成石のルビー、サファイア、エメラルドのジュエリーを集めました!

update 最終更新日:2023年8月14日 at 7:43 PM

どれも最近集めたものですが、三大宝石とされるルビー、サファイア、エメラルドの合成石のジュエリーを紹介したいと思います。
それらは、全て人工的に作られた合成石であり、合成石の結晶、ルースの他に、リング、ネックレスなどに加工されたジュエリーも含まれます。

合成ルビーのルース

ルースとは、ジュエリーにセットされていない状態の裸石を意味します。
本来、ルビーとサファイアの原石は、同じコランダムと呼ばれる鉱物に属します。その組成は、主に酸化アルミニウム(化学式:Al₂O₃)から成り、微量の不純物(鉄、クロム、チタン、コバルトなど)の影響で色が変化します。
特に発色が赤いものをルビーと呼び、それ以外のコランダムは、全てサファイア(ピンク サファイア、ブルー サファイア、ホワイト サファイア、グリーン サファイア、オレンジ サファイア、パパラチア サファイアなど)と呼びます。

現在、ルビーとサファイアについては、ベルヌーイ法などにより人工的に化学合成が可能であり、宝石業界では合成石として広く流通しているため、ルースでしたら、比較的安価な値段で入手できます。
以下のギャラリーは、池袋サンシャイン シティで毎年開催される東京ミネラルショーで入手したルビーのルースです。インクルージョン(不純物)が一切確認できないため、一目で合成石だと分かりますよね😅

合成エメラルドの原石

エメラルドの原石は、ベリル(緑柱石)という鉱物に属し、ケイ素(Si)、ベリリウム(Be)、アルミニウム(Al)などの元素を含み、微量のクロム(Cr)やバナジウム(V)によって緑色に着色します(化学式:Be3Al2Si6O)。
なお、同じベリル系のモルガナイトについては、マンガン(Mn)の混入により、ベビーピンク色に発色します。また、アメリカのユタ州で発見され、レアストーンとして知られるレッドベリル(ビクスバイト)もマンガンの作用により強い赤色を呈します。

エメラルドについても科学的に合成可能ではありますが、ベリルの結晶生成の過程に時間を要ることで製造コストが高くなるため、あまり流通していません。
合成エメラルドの製造方法としては、フラックス法、熱水法などがありますが、代表的なもので、アメリカの化学者、チャザムがフラックス法により合成エメラルドの量産技術を確立したチャザム合成エメラルド(現在、チャザム社が製造)が知られています。

合成エメラルドに関しては、日本国内では京セラのクレサンベール(天然石を粉々に砕いてから再結晶化させたもの)が有名ですが、下手をすると天然エメラルドよりも高額に設定されている商品も見受けられますし、鑑定に出すと天然とは認められない代物であるため、私はあまりお勧めしません。

以下のギャラリーは、私が入手した合成エメラルドの結晶です。その特徴から、恐らくフラックス法により作られたチャザム合成エメラルド(時価4万円程度)かと思います。

合成ルビー、サファイアのジュエリー(リング・ネックレス)

合成ルビーと合成ブルー サファイアのリングとネックレスを以下のギャラリーにアップします。どれも最近、ネットから購入したものです。
シルバーとの組み合わせで、天然石のジュエリーと比べて、非常にリーズナブルな価格(1万円前後)で入手する事ができます。
それぞれのサムネイル画像をクリックして頂ければ大きな画像で見れます。

💎 Supplier : Gem Stone King (from New York)

合成エメラルドのジュエリー(リング・ネックレス)

エメラルドと同じ組成の合成エメラルドは高価であるため、残念ながら私は購入することができませんでした。しかし、ナノエメラルド(ナノ合成エメラルド)と呼ばれている合成石ならば、比較的安価で流通しているため購入のハードルは低くなります。
ナノエメラルドについて、後日ネットで調べたところ、ロシアの RusGem 社が開発し特許を保有する「ナノシタル」に由来するようです。
製品としてはロシア系の数社が製造しており、その一つとして、ロシアのモスクワに本社があり、タイに工場を持つ Formica LLC 社の宝飾品用途に開発されたセラミック・ガラスの商品名「ナノジェムズ」もあるようです。

なお、このナノエメラルドですが、ジルコニウムのような重い成分を含むため、比重と屈折率が高く、天然のエメラルドよりも遥かに美しく輝きます。それはとても素晴らしいのですが、それゆえ、分かる人には、エメラルドでは無い事が一目瞭然かと思います。

最近買ったナノエメラルドのリングとネックレスを以下のギャラリーにアップします。購入先は、合成ルビー、合成サファイアのジュエリーと同様の販売者です。
ナノエメラルドリングには、2個の天然ペリドットもセットされています。ペリドットの別称は、「イブニングエメラルド」です。
ナノエメラルドは、天然エメラルドのような脆さが無いため、エメラルドカット以外の様々なカット(以下のペンダントはペアシェイプカット)も楽しめます。

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