最終更新日:2024年2月16日 at 5:38 PM
以前使っていた完全ワイヤレスイヤホン「Panasonic RZ-S50W」が劣化したので、コンパクトで高性能なハイレゾ対応の最新鋭機種「Technics EAH-AZ40M2」へリプレースしました。
使って見て判明したのは、完全ワイヤレスイヤホンに関しては、Panasonic よりは、Technics の方がアプリの機能も含めて、高スペックだという事です。
最近リリースされている Technics のシリーズでは、EAH-AZ80(フラグシップモデル), EAH-AZ60M2, EAH-AZ40M2 が挙げられます。
今回購入したモデル EAH-AZ40M2 はエントリーモデルの位置付けではありますが、コンパクトなサイズでノイズキャンセリングとハイレゾ高音質(Bluetoothコーデック LDAC 対応)が楽しめるモデルとなります。
Technics EAH-AZ40M2 の特徴とスペック
以下に完全ワイヤレスイヤホン「Technics EAH-AZ40M2」の特徴とスペックを記載します。
AZ40M2 の特徴
テクニクスが目指す、純度の高いクリアなサウンドをもっとコンパクトに。そして、もっと手に取りやすく。小さな耳にもフィットする洗練されたデザインと驚きの高音質を両立した「AZ40M2」がついに登場!
- 低域から高域まで、澄み切ったクリアなサウンド。ノイズキャンセリングも搭載。
AZ40M2ではAZ40の小ささや軽さといった部分はそのままに、周囲の外音をキャンセルする機能を新たに搭載。耳の外の騒音に対して、打ち消す効果のある逆位相の音をデジタル処理によって生成。 - 最上位モデル「EAH-AZ80」でも採用する “アコースティックコントロールチャンバー” と “ハーモナイザー” という音響構造に加えて、小型のイヤホン本体に向けた直径6mmの小型ドライバーを搭載。
- EQ回路の動作をシンプル化し、ピュアな音を届ける “ダイレクトモード”、最大990kbssのハイレゾワイヤレス接続が可能な「LDAC」にも対応するなど、アナログ・デジタルの両面で上位機種譲りのテクノロジーを投入。
- EAH-AZ80で業界初の機能として搭載された「3台マルチポイント接続」を、このEAH-AZ40M2でも実現。
PC、スマホ、タブレットなど、3台まで機器を素早く切替でき、会話や作業を遮らない。 - 小さな耳にも快適に収まるコンパクトなデザイン。
アクセサリーも邪魔しない。 - タッチセンサー部にサーキュラー加工を施すなど質感に優れたデザインを採用。特徴的な2か所のマイク部には金属メッシュを採用。ローズゴールド、ブラック、シルバーの3色のカラーバリエーションを用意。
- 力強い低域とリアルなボーカルを再現するアコースティックコントロールチャンバー。ドライバーの後端に専用の音響空間を設け、ドライバーの空気の流れを精密に制御。低音域やボーカル帯域の帯域バランスを整え、力強い低域とリアルなボーカルを再現。
- 高音域の周波数特性の乱れを抑え、自然な音質を実現するハーモナイザー。ドライバー前方の空間を適切に調整することで、高域特性を改善。5 kHz以上の高音域の周波数特性の乱れを抑えることで理想的な帯域バランスを実現し、自然な高音を再現。
- 話し手の音声とそれ以外の音を区別しノイズを低減する従来の「ビームフォーミング技術」に加え、EAH-AZ40M2では2つのマイクで拾いあげた音から、発話者の音声帯域を抽出することで、声とそれ以外の音を的確に検知し、周囲のノイズを低減することで、装着したまま快適に通話できる。
- 周囲の音や発話者の声を拾うフィードフォワード用マイクと通話用マイクには、不快な風切り音を抑えるラビリンス構造を採用。マイクの開口部には金属メッシュを配置することで風の入り込む量を制限し不快なノイズの発生を低減。
- 専用アプリ「Technics Audio Connect」にて、音質や操作方法をオーダーメイド感覚で調整可能。
自分だけの使い方で楽しめる。 - 使用状況に合わせて選べる2つのアンビエントモード(トランスペアレントモード/アテンションモード)を提供。トランスペアレントモードは従来と同じく周囲の音を拾いあげるモードで、アテンションモードは音楽は一時停止し、周囲の会話やアナウンスなど人の声に特化して周囲の音を取り込むモード。
- イヤホンを落としてしまったり、置き場所がわからなくなった場合も、アプリの「ヘッドホンを探す」を使い、地図情報を表示したり、音を鳴らしたりして探すことが可能。
- イヤホン本体のタッチ操作で音声アシスタント、Amazon Alexaの起動が可能。
- Android端末とのペアリングがより簡単に行えるGoogle Fast Pairに対応。
- Windows PCの「Swift Pair」に対応。イヤホンをペアリングモードにすると、PC画面にポップアップが表示され、「接続」をクリックするだけでペアリングが完了。
- イヤホン本体はIPX4相当の防滴性能を備えており、突然の雨でも使用できる。
AZ40M2 のスペック
- ドライバーユニット:直径6mm
- 振動板:PEEK(ポリエーテルエーテルケトンの略で、強度と内部損失特性に優れた材料)
- 再生時間(イヤホン本体)
約5.5 時間(ノイズキャンセリングON、AAC)
約5.0 時間(ノイズキャンセリングON、SBC)
約3.5 時間(ノイズキャンセリングON、LDAC) - 短時間充電時再生時間:15分充電、約60分(ノイズキャンセリングON、AAC)
- 充電時間(25℃)
イヤホン:約2.0時間
充電ケース:約2.5時間
イヤホン+充電ケース(同時充電):約3.0時間 - 質量
イヤホン:約5g(片側のみ:LR同値)、充電ケース:約35g - Bluetooth®
周波数帯域:2402MHz~2480MHz
対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC - 充電ケース:充電端子 USB Type-C 形状
- 付属品
USB充電ケーブル:約0.2m
(入力:USB Type-C 形状、出力:USB Type-C 形状)
イヤーピース:XS、S、M、L 各2個(Mはイヤホンに装着)
開封の儀
購入は、価格ドットコム で最安価格を調査した後、アマゾンの「パナソニック公式通販 Panasonic Store Plus」にて、14,850 円で購入しました。
では早速、以下のギャラリーにて、開封の儀を…
パッケージに印字されたQRコードをスマホから読み取るとオンラインマニュアルが表示されて、アプリもダウンロードできたので、パッケージ内の取説を読まずにインストールを終えました。でも、念のため取説は一読しておいた方が良いでしょう。
アプリのインストールとBluetooth 接続
AZ40M2 を使用するためには、先ず、アプリ「Technics Audio Connect」をインストールし、Bluetooth を ON にする必要があります。
実際のところ、Android の Galaxy S10+ と iPhone SE2 の 2台にインストールしたところ、Galaxy は Bluetooth を ON にするだけで AZ40M2 を認識し、ペアリングできましたが、iPhone に関しては、アプリを入れないと認識できませんでした。(iPhone の LDAC 非サポートの影響も!?)
本機は、Android 端末とのペアリングがより簡単に行える Google Fast Pair(Android 6.0以降でサポート)に対応しているため、使用するスマホが Android なら、イヤホン本体をペアリングモードにし、スマホ側の Bluetooth を ONにするだけで、デバイスが自動認識されて、簡単にペアリングできます。
Android, iPhone ともに、アプリを入れないとイヤホンの設定ができないので、アプリのインストールは必須です。
その後、アプリ「Technics Audio Connect」を起動
アプリ「Technics Audio Connect」の設定
AZ40M2 の設定は、アプリ「Technics Audio Connect」にて行います。設定の詳細は、以下のギャラリーにアップしますが、Panasonic 用のアプリ「Panasonic Audio Connect」と比べて機能が大幅に強化されています。
特に、ハイレゾ(LDAC)のサポート、アンビエントモードの設定(アテンション)は重宝する機能です。なお、マルチポイント機能を利用する場合は、接続モードにおいて、LDAC は推奨されません。また、3台接続の場合、 LDAC 非対応となります。
(イヤホンのカラーと名称はアプリで変更可)
個々の操作変更も可能
個々の操作変更も可能
2024.02.16 追記
Bluetooth の LDAC 接続の方法について
接続モードの設定で 「ヘッドホンのLDAC」 を ON にしても「AAC」接続となるような場合は、スマホの Bluetooth 接続時に LDAC に設定する必要があります。以下は、Galaxy S10+ で LDAC 接続した場合の例です。
片側イヤホンの購入について
万が一、イヤホンの片側を無くした場合は、以下の「Panasonic Store Plus」のサイトで片側のイヤホンを購入できます。なお、イヤホンにはイヤーピースが付属していませんので、必要な場合は同時にイヤピースも購入されるようお勧めします。
片側イヤホンを交換する場合、両方のイヤホンの初期化とペアリング操作が必要となります。⇒ イヤホンのみを購入した場合の設定方法
充電ケースのLED表示について
充電ケースのLED表示には、以下の通り「イヤホン状態表示LED」と「充電ケース状態表示LED」の2種類のLEDが装備されています。
イヤホン状態表示LEDは、イヤホンが挿入された時に赤点滅(2回)、イヤホン充電中は赤点灯、充電完了で消灯します。
充電ケース状態表示LEDは、バッテリーの充電状態に応じて、ゆっくり赤点滅、黄点滅、緑点滅、消灯(充電完了)へと変化します。
Technics EAH-AZ40M2 を使用した感想
ドライバサイズ 6mm でコンパクトな AZ40M2 ですが、ハイレゾ(LDAC)に対応するスマホ Galaxy S10+ で Spotify の楽曲を聴いたところ、低音から高音まで淀みなくピュアでクリアなサウンドが響き渡りました。
AZ40M2 の高音質なハイレゾサウンドを体感した事で、これまで聴いていた普通の完全ワイヤレスイヤホンとは、格段に次元が異なるのだと言う事がこれで納得できました!
専用アプリ「Technics Audio Connect」の設定において、イコライザーのバスエンハンサーを ON にしなくても、ドライバサイズ 6mm にしては、充分な低音が出ます。また、ボーカルの音質はとてもクリアであり、Spotify の英語聞き流しポッドキャストの英語音声も良く聞き取れました。
実感として、以前使っていた Panasonic の RZ-S50(ドライバサイズ 8mm、ハイレゾ非対応)よりも遥かに音質が優れています。電車内でアンビエントモードにした際の車内アナウンスも聴き取り易かったですし、軽くてコンパクトなので、落ちる心配が無くフィット感も抜群です。
しかしながら、ワイヤレス充電に対応しない他、ノイズキャンセリング機能に関しても、Technics の上位モデルには及びませんが、特に不便は感じません。
なお、Bluetooth コーデックの LDAC についてですが、残念ながら、iPhone はサポートしていないため、iPhone でハイレゾ高音質を楽しむことはできません。実際に iPhone SE2 で聴いたところ、Galaxy S10+ よりも明らかに音質が劣りました。
iPhone で LDAC に対応させるためには、別途、LDAC 対応レシーバーへ接続させる必要があります。
RZ-S50W との比較
大きさの比較のために、Technics EAH-AZ40M2 と以前使っていた Panasonic RZ-S50W を以下のギャラリーにアップします。
RZ-S50 は図体が大きく重い分、フィット感が悪く何度も耳から落ちた事があります。それに比べて、AZ40M2 はとても軽くてコンパクトなので、落ちる心配が無く安心して普段使いできます。
しかし、フィット感には拘らず、兎に角、高音質・高品質な完全ワイヤレスイヤホンを求めるのなら、Technics のシリーズでは、さらなる機能とプレミアムなデザインを備えたフラッグシップモデルの EAH-AZ80(ドライバサイズ 10mm)をお勧めします。
EAH-AZ80 は、強力なノイズキャンセリング機能に加えて、ビームフォーミング技術や音声解析技術などの組み合わせによる独自の通話音声処理技術「JustMyVoice™」テクノロジーにより通話中のノイズが低減でき、ワイヤレス充電(Qi)にも対応します。また、充電ケースには、アルミ素材を使用し、Technics のロゴが刻印され高級感を演出しています。
* 以下リンク先のメーカーサイトを参照 – Technics EAH-AZ80