REGZAのHDD交換 のためVirtualBoxにインストールしたUbuntuで「REGZA HDD Easy Copy」を使い 新HDDへ番組データをまるごと複写

update 最終更新日:2023年10月26日 at 4:56 PM

REGZA (40V31) の番組録画用 HDD (2TB) が満杯になったため、この度、新 HDD (4TB) に交換しました。
USB HUB を介して複数の HDD 増設も可能ですが、配線がすっきりしないので、できれば1台の外付け HDD だけで済ませたいところです。
本機(V31シリーズ)は、1台あたり最大 6TB、最大4台までの USB ハードディスクに対応します。
HDD は、信頼性、安定性、静音性、パフォーマンスを考慮すると、Western Digital / Seagate あたりが無難でしょうから、今回も 2TB の HDD と同じメーカー Seagate (Expansion Desktop 4TB) を購入しました。

私の自宅マンションの照明設備、冷蔵庫、電子レンジ、美容機器、洗濯機、ブルーレイレコーダー、スパカープレミアムチューナーなど、家電製品の大半はパナソニック製なのですが、メインのテレビだけは東芝の REGZA です。

パナソニックのチューナー、ブルーレイレコーダー(DIGA)、テレビ(ビエラ)には、DLNA 機能「お部屋ジャンプリンク」が装備されており、ビエラのテレビからは、レコーダー内の録画番組や放送中の番組が視聴できます。(但し、ネット接続なので、ちょっと動作が不安定)
先日買ったパナソニック プラベートビエラにもこの機能が備わっていました。レコーダーの大半がパナソニックならば、その恩恵を享受すべく、高くてもメインのテレビもパナソニックを選択していれば、もっと面白かったのかもしれません。

さて、本題に戻ります。REGZA の外付け HDD の番組データを新調した HDD へ複写するため、USB HUB を介し、新 HDD へ手作業でダビング操作をするのは、大変な労力と時間が掛かることが予想されます。

そこで、この問題をスマートに解決するソリューションとして、今回は Linux OS で動作するユーティリティ「REGZA HDD Easy Copy」を使用して、旧 HDD から新 HDD へ番組データを丸ごとコピーすることにしました。

REGZA の HDD のファイルシステムは、UNIX系の XFSフォーマットであり、Windows では扱えないため、Windows 用のユーティリティは存在しないようです。

REGZA HDD Easy Copy による HDDコピーの手順の概要は、以下の通りです。

(1) Windows 11 上で REGZA HDD Easy Copy を起動させるため、先ず、Windows 上で 仮想マシンを構築するためのパッケージ「Oracle VM VirtualBox」*1 と Linux系で GU Iベースの OS「Ubuntu」 *2 をインストールする。

(2) Ubuntu 上で、「REGZA HDD Easy Copy」をネットからダウンロードし、インストールする。

(3) REGZA で新 HDD を初期化する。

(4) Ubuntu 上で、「REGZA HDD Easy Copy」を起動し、旧 HDD から新 HDD へ番組データを複写する。

(5) 新 HDD を REGZA へ接続し、処理結果を確認する。

*1 Oracle VM VirtualBox
Oracle VM VirtualBoxとは、x86ならびにAMD64/Intel64にかかる仮想化ソフトウェアパッケージの一つ。当初はInnotekにより開発され、現在の開発は米国オラクルが行っている。
既存のオペレーティングシステム(ホストOS)上にアプリケーションの一つとしてインストールされ、この中で追加のオペレーティングシステム(ゲストOS)を実行することができる。例えば、Microsoft Windowsが「ホストOS」として動作しているマシン上で、Linuxをゲストとすることができる。あるいは、Solarisが実行されているマシン上で、Microsoft Windowsを「ゲストOS」として実行することができる。

*2 Ubuntu
Ubuntuは、Debian GNU/Linuxを母体としたオペレーティングシステム(OS)である。
Linuxディストリビューションの1つであり、フリーソフトウェアとして提供されている。概念はディストリビューションも参照。カノニカルから支援を受けて開発されている。開発目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。


以下のギャラリーにて、HDDコピーの操作手順を処理フェーズ毎に纏めます。

使用したマシンは、私が今年の2月に中古のデスクトップ PC を Windows 11 へ入れ換えたばかりの Dell OptiPlex 7020 SFF です。
古い PC ですが、インテル Core i5 4590 (3.3GHz 最大3.7GHz動作)、SSD 搭載、USB 3.0(2スロット)のスペックなので、私としては申し分ないスペックです。
約1.6TB の HDD を処理するのに 3.5H掛かりました。
もし、低スペックの CPU で、USB 2.0、SSD 非搭載とかの PC で処理を実行すると、もっと時間が掛かるのだろうと思います。

インストールを含めて、処理手順が多いので大変かもしれませんが、REGZA の HDD を整理したい方、チャレンジされてみては如何でしょうか。

VirtualBox, Ubuntu, REGZA HDD Easy Copy のインストール

VirtualBox, Ubuntu, REGZA HDD Easy Copy のインストール等については、本記事では割愛しますが、以下の記事に詳しく書かれていますので、どうぞご参照下さい。

VirtualBox & Ubuntu の起動

REGZA HDD Easy Copy の起動

REGZA HDD Easy Copy の操作

複写した REGZA HDD を REGZA へ接続


* 2022.04.06 追記

RECBOXについて

現状、 REGZA の外付け HDD は、接続したテレビでしか録画番組が観れないですし、テレビを買い替えたら、その HDD の録画内容は無効になってしまいます。ですので、もし予算が許せば、以下リンク先の RECBOX (HVL-RSシリーズ)の導入を検討しても良いかと思います。

RECBOX とは、 DTCP-IP に対応したネットワーク利用のハイビジョンレコーディングハードディスクです。録画用 USB HDD の録画番組を RECBOX へダビングすることで、新しいテレビでも視聴できるようになります。

2023.02.24 追記

ユーティリティ「REGZA HDD Easy Copy」を使って作成した 外付け HDD についてですが、その後、HDD の録画番組が一杯になった際、HDD がクラッシュし TV が正常に使用できなくなる事象が発生しました。
この時の設定は「自動削除」が ON (削除する)でした。USB ハードディスク設定の「録画番組の修復」を実行しても、改善しなかったので、やむを得ず HDD を初期化しました。

2023.05.27 更新

不良セクタのチェックと修復

外付け HDD の不具合に関しては、HDD に不良セクタが存在する可能性があるため、PC のディスクユーティリティ CrystalDiskInfo によりディスクの状態をチェックしました。
その結果、以下の通り HDD に異常が見つかりました。

以下は、HDDのパーティッション管理ツール「AOMEI Partition Assistant」を使用し、不良セクタの修復を試みた結果です。

不良セクタの修復に関しては、EaseUS Partition Master もお勧めです。不良セクタのチェックと修復は、「サーフェーステスト」にて行います。以下のギャラリーは、その実行結果です。

2023.10.20 追記
この HDD ですが、不良セクタが多発し欠陥品と思われるため、以下のバッファロー製の外付け HDD「HD-TDA4U3-B」(4TB、内蔵HDDは東芝製)に交換しました。
本来、内蔵 HDD は Western Digital が一番お勧めなのですが、この機種はハードディスクの自己診断機能「みまもり合図 for AV」が装備され、アマゾンでお買い得価格の 8,980円 で販売されていたので購入を決めました。
なお、この機種は、「nasne®」へ接続すればネットワークを経由し、番組のダビングもできるようになります。

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