最終更新日:2020年12月17日 at 2:57 PM
これまで、Bluetoothのワイヤレスイヤホンは、歴代、安価な中華製(価格は4,000~5,000円程度)を使っていたのですが、やはり安かろう悪かろうが露呈したので、この度パナソニックのワイヤレスイヤホン(Panasonic RZ-S30W)を購入することにしました。
私が求めるスペックとしては、イヤホンはカナル型で、音切れを避けるために左右のイヤホンが独立してBluetooth通信が可能であること、マイクを内蔵し通話機能があること、低音から中音、高音まで幅広い帯域の音が出せること、充電ケーブルはタイプCを採用していること、バッテリー容量があること、壊れにくいことなどです。
更に、ノイズキャンセリング機能もあればベストなのですが、そうなると、プラス10,000円くらい価格がアップするようです。
選定にあたっては、価格ドットコムより、ソニーとパナソニックの機種に対して、上記の条件で検索、そして、その検索結果より各商品のスペックとレビューを参考にしました。
その結果、コスパ重視で、パナソニックの新商品「ワイヤレスステレオインサイドホン RZ-S30W(2020年2月26日発売)」を選択しました。(価格ドットコムにて、12,980円で購入)
定番のソニーの選択肢(WF-XB700など)もありましたが、いずれは、「ソニー・タイマーが発動し短期間で壊れるのでは?」という一抹の不安もあり、選択肢からは、ソニーを外しました。😅
調査の結果、パナソニックは、この分野ではソニーやBOSEなどのメーカーと比べると後発組ではありますが、その後発の利を活かし、意外にもソニーよりも小型・最軽量、そして、スペックにおいてもソニーを上回ることが判明しました。
よって、これまでのパナソニック製品への信頼度と今後への期待を込め、購入を決意しました。
RZ-S30Wのレビュー
まずは、開封の儀から…
以下の通り、この機種(RZ-S30W)の取扱説明書は、ノイズキャンセリング機能をサポートする上位機種RZ-S50Wとの兼用になっております。
イヤーピースは、それぞれ2個ずつ、XS/S/M(装着済)/Lのサイズが同梱されています。充電ケーブルは、タイプC対応です。
カラーは、グリーン、ブラック、ホワイトの3種類が用意されていますが、今回購入したのはブラックです。
メーカーサイトは、こちらです⇒ ワイヤレスステレオインサイドホン RZ-S30W
以下は、充電ケースとBluetoothワイヤレスイヤホンです。全メーカーの中でも、充電器、ワイヤレスイヤホンとも最小・最軽量かと思います。
商品の概要は以下の通りです。
特徴とスペック表は、価格ドットコムからの情報を参考にまとめました。
RZ-S30Wの特徴
- タッチセンサーアンテナを採用することで、Bluetoothアンテナの性能と小型化を両立させた完全ワイヤレスイヤホン。
- Bluetooth信号を左右のイヤホンがそれぞれ同時に受信する「左右独立受信方式」により、接続の安定性が高く、混雑した場所でも途切れにくい。
- 耳栓サイズのコンパクトなハウジング形状により、耳の穴が小さい方でも着けやすく外れにくい装着感を実現。タッチセンサーを搭載し快適に操作できる。
- 屋外でも通話しやすいよう、ノイズを抑えたクリアな音声での通話が可能。通話用マイクには高性能なMEMSマイクを搭載するとともに、空気の通り道を屈折させることでマイクに直接風が当たりにくい「ラビリンス構造」を採用し、風切音の発生を抑制。
RZ-S30Wのスペック表
タイプ | カナル型 | 接続タイプ | Bluetooth(Ver.5.0/Class1) |
装着方式 | 完全ワイヤレス(左右分離型) | 構造 | 密閉型(クローズド) |
駆動方式 | ダイナミック型 | 充電端子 | 充電ケース:USB Type-C |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz *ソニー:50Hz~ 8KHz(有効周波数帯域) | ドライバサイズ | 6mm *ソニー:12mm |
連続再生時間 | イヤホン単体⇒ 約7.5時間(AAC) 充電ケース含む⇒ 約30時間(AAC) *ソニー:イヤホン単体⇒ 最大9時間 充電ケース含む⇒ 最大18時間 | 充電時間 | 約2時間、15分充電⇒約90分再生(AAC) *ソニー:約2.5時間、10分充電⇒60分再生 |
対応コーデック | SBC AAC | マイク | ○ |
外音取り込み | ○ | 音質調整 | ○ |
自動電源ON機能 | ○ | 自動電源OFF機能 | ○ |
防水・防滴性能 | IPX4 | ノイズキャンセリング | × |
カラー | ブラック ホワイト グリーン | 重量 | 《イヤホン》 4g(片側) *ソニー:約8.0g(片側) 《充電ケース》 45g *ソニー:46g |
Panasonic Audio Connect アプリ
RZ-S30Wを使用するにあたって、以下の「Panasonic Audio Connect」アプリ(iOS/Android対応)をインストールすることをお勧めします。
私は、Galaxy S9+を使用しておりますので、Android用のアプリをインストールしました。
このアプリをインストールすることにより、イヤホンのファームウェア更新、バッテリー残量確認、外音コントロール、サウンドモード切替(バスエンハンサー、クリアボイス、イコライザーなど)、ヘッドホンを探す(位置情報ONが前提)などの機能が利用できようになります。
RZ-S30Wのファームウェア更新
RZ-S30Wの使用に先立ち、Panasonic Audio Connectを起動し、先ずは接続するワイヤレスイヤホンのファームウェアを最新のバージョンへ更新する事が望まれます。これにより、RZ-S30Wを最適な状態で利用できます。
RZ-S30Wの感想(価格ドットコムでのレビュー)
率直な感想として、パナソニックより、満を持して発売された新製品だけあって、とても完成度の高いワイヤレスイヤホンに仕上がっているかと思います。
以下の通り、価格ドットコムに書いたレビューを貼っておきます。
安価な中華製のBluetoothワイヤレスイヤホンからの買い替えです。価格ドットコムより、12,980円で購入しました。
購入にあたって、ノイズキャンセリング機能を有する上位機種「RZ-S50W」も検討しましたが、ノイズキャンセリング機能が今一つというレビューを見て、とりあえず、この製品を購入することにしました。
アプリ「Panasonic Audio Connect」にて、ファームウェアの更新が可能なので、機能的な問題は今後改善されていくのではないでしょうか。
【デザイン】
中華ワイヤレスイヤホンのような派手さはありませんが、マットな質感でシンプルなデザインです。大変コンパクトな造りなので、バックに入れても邪魔になりません。色は黒を選びました。
【高音の音質】
十分な印象かと思います。中音も、とてもクリアに表現されています。
【低音の音質】
ドライバーユニットの再生周波数帯域(20Hz~20kHz)の特性上、コード接続のイヤホン(SONY MDR-EX155など)と比べると、重低音の観点では、やや見劣りしますが、SONYも含め、ワイヤレスイヤホンの中では十分な性能かと思います。但し、アプリ「Panasonic Audio Connect」にて、サウンドモードのバスエンハンサーを有効にすれば低音の深みが増します。
【フィット感】
製品に装着済みのMサイズで、ぴったりフィットしました。耳栓サイズのコンパクトなハウジング形状なので、外れにくいです。
【外音遮断性】
十分に外音が遮断されています。タッチセンサー(R)を約2秒タッチするとアンビエントモード(外音取り込み)に切り替わります。電車内でアンビエントをONにすると、社内アナウンスが聞こえるので便利です。但し、電車の走行音もザーザーと聞こえるのが気になりますので、今後のファームウェア更新でそれらの雑音を抑制する機能が追加されることを期待します。
【音漏れ防止】
気になる音漏れはなさそうです。
【携帯性】
充電ケース、ワイヤレスイヤホンとも、恐らく全メーカ中でも最軽量クラスではないでしょうか。
【総評】
後発の利を活かし、パナソニックより満を持して発売されただけあって、大変バランスのとれた良い製品だと思います。
操作性に関しては、トリプルタップへの慣れは必要ですが、機能的に使用頻度は低い部分なので、あまり支障は感じません。
通話機能を試すため、自宅へ電話し留守電を録音しました。気になるようなノイズも入らず、とても綺麗な音声が録音されていました。
高性能なマイクが内蔵されているので、通話可能なハンズフリーのワイヤレスイヤホンとして、十分な性能を発揮してくれます。
流石、安定のパナソニックです。まさしく優等生です!
そのうち、ノイズキャンセリング機能がサポートされたパナソニックRZ-S50Wの購入も検討してみたいと思います。
↑
*本当は、Technics EAH-AZ70Wが欲しいのですが、高額すぎて買えません😣
2020.12.17 追記
以下のファームウェア更新により、アンビエントモードの音質改善、タッチセンサー操作の一括無効化などの機能強化が行われました。
🔗 RZ-S30Wのファームウェアアップデート内容
中華製ワイヤレスイヤホンのダメ出し
以下の写真は、これまでアマゾンから購入した中国製のBluetoothワイヤレスイヤホンです。
購入した順番に、右側からAir-tws T8, TWS Sky-Free, TWS-C5です。
中華製は、国産の製品と比べて、LEDでバッテリーの残量が確認できたり、給電ができたり、見た目が派手だったりするので、ついつい手が出てしまうんですよね。😥
では、早速のダメ出しです。
Air-tws T8は、2018.11.21にアマゾンにて、¥4,980で購入しました。
スペックは以下の通りです。
【最先端Bluetooth5.0+EDRが搭載】Bluetooth イヤホン IPX7完全防水 95時間連続駆動 Hi-Fi高音質 3Dステレオサウンド CVC8.0ノイズキャンセリング&AAC8.0対応 自動ペアリング マイク付き 完全ワイヤレス イヤホン 両耳 左右分離型 タッチ式 マイク内蔵 ブルートゥース イヤホン 日本語音声提示 技適認証済 iPhone&Android対応
Air-tws T8は、約1年で壊れました。ダメだったところを以下に列記します。
・ペアリングができないことが多々あり、接続が不安定。
・マイクは使い物にならない。
・音質は普通
・イヤホンの寿命は1年
・充電ケースが重すぎる
・USBケーブルでスマホへ給電すると直ぐにバッテリーが上がる
・ケーブルがタイプB
TWS-Sky-Freeは、2020.03.13にアマゾンにて、¥3,580で購入しました。
スペックは以下の通りです。
【2020進化版 最新Bluetooth5.0 HIFI高音質】 Bluetooth イヤホン LEDディスプレイ電量表示 IPX6防水 完全ワイヤレス イヤホン ブルートゥース タッチ式 自動ペアリング 大容量充電ケース付き 最新ノイズキャンセリング対応 左右分離型 高感度マイク内蔵 片耳/両耳とも対応 iPhone/iPad/Android適用(ブラック)
TWS-Sky-Freeは、購入したばかりなので、未だ使っていますが、ダメなところを以下に列記します。
・バッテリーの持ちが悪すぎる。
・マイクの機能はお飾りであり、全く使い物にならない。
・音質は普通
TWS-C5は、2020.03.29にアマゾンにて、¥4,980で購入しましたが、不具合が発覚し返品しました。
スペックは以下の通りです。
【2020年最新版 Bluetooth イヤホン 200時間連続駆動】完全 ワイヤレス イヤホン 瞬時接続 自動ペアリング Hi-Fi高音質 IPX7完全防水 両耳 左右分離型 ブルートゥース イヤホン ハンズフリー通話 ノイズキャンセリング AAC対応 Siri対応 Qi無線充電 3000mAh充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 音量調整 マイク内蔵 PSE認証済 iPhone/iPad/Android対応
TWS-C5は、TWSの最新機種なので、期待していたのですが、全く使い物にならなかったので、アマゾンに返品しました。
以下の機能がダメでした。
この機種は、アマゾンでは不思議と高評価なのですが、商品と同梱された冊子に「レビューを書くと漏れなく景品を進呈」とあるので、アマゾンのレビューの大半はサクラと思われます。
・低音が全く出ない。音量を上げると音割れする。
・マイクが使い物にならない。
・充電ケースが重すぎる、でかすぎる。
・ケーブルがタイプB
以下は、左からパナソニックRZ-S30W、TWS-Sky-Freeです。
Sky-Freeは、TWSの製品の中では、なんとか使えますが、マイクが全く役に立たないので、ハンズフリーとして使えないのが残念です。
実験として。発信先へマイク機能で留守電へ録音しましたが、音声がノイズでかき消されてしまい、全く録音内容が聞き取れない状態でした。
以上、中華製イヤホンへのダメ出しでした。
中国製は、品質がまちまちで、当たり外れが大きく、不良品や偽物も多く出回っています。そして、製品への高いクオリティや完璧度は期待できません。
品質にはある程度目をつぶって、兎に角、安く手に入れたいという方には良いかもしれませんが、使用中に不便な思いをしたり、短期間で壊れる可能性もあり、結局のところ、安物買いの銭失いになってしまうのではないでしょうか。
皆様も中国コロナウィルスのお陰で辛い思いをしてるでしょうし、これからは、もう少し、日本のメーカーを見直されてみては如何でしょうか?
私はもう中国製には懲りたので、今後中国の電化製品は一切買わないことにします!
この度は最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。