高コスパ10.1インチ Android 13 中華タブレット DOOGEE T10S (4G LTE/1920×1200 FHD+) の実機レビュー

update 最終更新日:2024年3月21日 at 1:55 PM

1万円台で購入可能な高機能な 10インチ Android 13 タブレット端末を探していたところ、アマゾンで良い商品を見つけ購入しました。
購入の際に私が着目するスペックは、Android 13 以上のバージョン、ディプレイの解像度が FHD 以上、CPU が8コア相当と言ったところです。

今回購入したタブレットは、中国の DOOGEE 社より2023年7月に発売された「DOOGEE T10S」です。この機種は、2022年にリリースされた「DOOGEE T10」(OSは Android 12)の廉価版モデルとなります。

DOOGEE(Shenzhen DOOGEE Hengtong Technology Co., Ltd)は、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とするスマートフォンメーカーです。2013年3月にスペインで設立。同年にKVD International Groupに買収され現在に至っています。
DOOGEE というメーカーは、日本ではあまり知られていないかもですが、日本の技適マーク(技術基準適合証明)も取得しており、スマートフォンやタブレット端末を中心に割と良い製品を作っているようです。

DOOGEE T10S の主な特徴は、以下の通りです。

DOOGEE T10S の特徴

【10.1インチ 2Kタブレット】
DOOGEE T10S は、10.1インチ型の Android 13 タブレットであり、IPS LCD 画面(解像度 1920×1200 FHD+)を搭載し、Incell 統合テクノロジーを使用しています。通常のフルHDディスプレイよりも美しい映像を楽しむことができます。
また、TÜV 低ブルーライト認証も取得しており、長時間の使用でも疲れません。
ボディの厚さは、わずか 8.4mm、重さは 563g です。背面にはアルミニウム合金を採用し、高級感のある見た目と感触の良い質感を楽しむことができます。アスペクト比 16:10 により、動画視聴やWebサイトの閲覧も快適に行えます。

【Android 13 タブレット 8コア 11GB (6+5GB拡張) + 128GB】
DOOGEE T10S タブレットは最新の Android 13 を搭載し、便利なユーザーインターフェースを通じてより快適な操作を楽しめます。
SoC は、Unisoc Tiger T606 オクタコア1.6Ghz CPU を搭載し、低消費電力と高速処理を実現。最大11GBまで拡張可能な LPDDR4X RAM (6+5GB 拡張可能) と 128GB ROM 高速ストレージを搭載し、アプリケーションを素早く起動できます。 また、メモリは 1TB まで拡張できるので、容量の問題を心配することなく、動画、電子書籍、ゲーム、音楽などをダウンロードできます。

【5G/2.4GデュアルWi-FiとBluetooth 5.0安定通信】
802.11 b/g/n/ac デュアルバンド Wi-Fi を搭載し、5G/2.4G 帯域 Wi-Fi ネットワークに自動接続できます。Bluetooth 5.0 にも対応しており、ワイヤレス機器との接続も簡単です。 内蔵の GPS ナビゲーションで正確な位置情報を取得します。
GPS/Galileo/GLONASS/QZSS 衛星測位システムと互換性があり、いつでもどこでもナビゲーションが可能です。

【4G LTE デュアル SIM対応】
デュアル nano SIM (SIM2はmicroSD兼用) を搭載。4G LTE の各種バンドに対応しており、SIMカードを挿入すれば、いつでもどこでも Zoom などのテレビ会議やWeb閲覧や通話、マルチメディアコンテンツの鑑賞が可能です。注意 ⇒ au系のSIMには対応しません

【6600mAh大容量バッテリー+高画素カメラ】
6600mAh 大容量バッテリー搭載しており、映画を見たり、電子書籍を読んだり、ドラマを見たり、音楽を聴いたり、様々なシーンで利用できます。
カメラにはオートフォーカス機能も搭載されており、 リアカメラ(800万画素)+フロントカメラ(500万画素)でいつでも撮影やビデオ通話を手軽に楽しめます。

【Android13タブレット+技適マーク/GMS/PSE/TELEC認証】
USB Type-C ポートと 3.5mm ヘッドフォンジャックを搭載し、音楽やビデオを楽しめます。
日本の技適マーク、PSE、GMS(Google Mobile Service)認証も取得しているため、4G LTE, Wi-Fi, Bluetooth などの通信機能が日本国内で使え、Google Play ストアの人気の GMS 認定アプリも安心して利用できます。

【Widevine L1 サポート】
Widevine L1 に対応しているため、Amazon Prime ビデオ、Disney+、hulu など高画質で視聴できます。※動画配信サービスが対応デバイス(例えば:Netflix)に制限をかけている場合は、Widevine L3 の画質になる場合があります。

【1年間のメーカー保証】
DOOGEE は1年間のメーカー保証に対応しています。

このように、2万円前後の価格に対し優れたパフォーマンスを発揮する高コスパな格安タブレットとなっています。
以上、このタブレットのスペックを簡単にまとめると、以下の通りです。

Android 13/10.1インチ/1920*1200 解像度FHD+ディスプレイ(260 Nit)/Unisoc T606 (8コアCPU)/RAM 6GB(+5GBまで拡張可)/ストレージ 128GB(TFカードで+最大1TBまでの拡張可)/6600mAh 大容量バッテリー/4G LTE SIM通話/デュアルSIM & SDカード対応/Samsung® 8MP メインカメラ & 5MP フロントカメラ/Widevine L1サポートGPS搭載/Bluetooth 5.0/技適マークPSE & GMS認証/顔認証/Wi-Fi 5

この商品は、アマゾンにて送料込み 12,500円 で購入できました。ちなみに、アマゾンの DOOGEE 直営店では、21,900円で販売されていますので、とってもお買い得品なのかなと思います。

T10S の残念ポイントとしては、Wi-Fi 6 と 5G に対応していない事と 18W PD急速充電に対応しない事ですが、致命的な事ではないし、値段を考えると、それほど気にする必要は無いのかと思います。
特に、私の場合、タブレットに関しては SIM を挿さずに Wi-Fi オンリー(ルーターは、Wi-Fi 6 対応)で使うため、4G/5G は必要無いです。
なお、DOOGEE T10 Pro(アマゾンでは、26,900円で販売中) は、8580mAh+18W PD急速充電に対応しておりますので、ご参考までに…

以下の記事の通り、先日はヤフオクでインチキな商品を掴まされてしまったので、今回は巷のレビューなども参考にし、慎重に商品を選定しました。

パッケージの開封

DOOGEE T10S の箱を覆ったフィルムを破り、パッケージを開封します。
背面には技適マークが印字されていますので、日本国内での無線利用も可能です。3枚目の画像において、左端の窪みの位置にはスタイラスペンが同梱されているバージョン(T10/T10Eなど)がありますが、このパッケージにはスタイラスペンが同梱されていませんでした。
T10S のパッケージには、DOOGEE T10S 本体、ACアダプター、USB Type-C ケーブル、User Manual(日本語あり)、SIMピンが同梱されていました。
本体の画面表面には、保護シートが2枚貼られているらしく、②と書かれたタグを持って表面の保護シートを剥がして使用しますが、2枚同時には剥がれない仕様になっています。

DOOGEE T10S の外観

以下のギャラリーに DOOGEE T10S の外観を示します。
10.1インチディスプレイは、1920 x 1200 (FHD+) 解像度に対応しており、繊細で美しい映像を楽しむことができます。
本体のフレームの背面には、アルミニウム合金を採用して高級感ある見た目と感触の良い質感を楽しむことができます。重さが 563g なので、手に持つにはやや重く感じます。
ちなみに、AI CAMERA の右側のレンズは、ダミーですw

Android の起動

電源ボタン押下後の画面遷移を以下のギャラリーに示します。起動画面はとってもクールですw

DOOGEE T10S のスペック

以下に DOOGEE T10S のスペックの詳細を記載します。
バッテリー容量は大容量の 6,600mAh であり、外出先でも長時間の利用が可能です。Widevine は、L1 をサポートしており、ネットフリックスなどの動画サイトにおいて高解像度の映像を楽しめます。

仕様

メーカー: ‎DOOGEE
シリーズ: ‎T10S
梱包サイズ: ‎26.8 x 18.9 x 4.7 cm; 980 g
電池: リチウムポリマー 電池(付属)
商品モデル番号: ‎T10S
ディスプレイサイズ: ‎10.1 インチ IPS (260 Nit)
解像度: ‎1920×1200ピクセル (FHD+)
Widevine: L1サポート
OS: ‎Android 13
CPU(SoC): Unisoc Tiger T606 オクタコアプロセッサー
RAM: ‎6GB LPDDR4X(最大11GBまで拡張可能)
ストレージ: 128GB
マイクロSDカード: 対応(最大1TBまで)
SIMカード: デュアル nano SIM (SIM2はmicroSD対応)
対応通信規格: ‎802.11 b/g/n/acデュアルバンドWiFi, Bluetooth 5.0, GPS, 4G LTE
4G 対応バンド:
 GSM: B2/3/5/8
 WCDMA: B1/2/4/5/8
 FDD: 1/3/5/7/8/20
 TDD: B34/38/39/40/41
 FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/25/26/28A/28B/66
認証情報: 技術基準適合証明、GMS/PSE/TELEC/CE&FCC/TÜV認証取得
リアカメラ解像度: ‎8 MP
インカメラ解像度: 5 MP
スピーカー: デュアルスピーカー
端子: USB Type-Cポート、3.5mmヘッドフォンジャック
バッテリー容量: 6,600mAh
バッテリー寿命: ‎20 Hours
リチウム電池重量: ‎35 グラム
本体重量: 563g
厚み: 8.4mm

Unisoc T606

DOOGEE T10S に搭載されている SoC は 2021年10月に発表されたミドルタブレット端末向けのSoC「Unisoc T606」 です。以下は、そのスペックの詳細です。

【Unisoc T606 の CPUとGPU のスペック】
 SoC: Unisoc T606
 CPU: Cortex-A75 × 2 (1.6GHz)/Cortex‐A55 × 6 (1.6GHz) → 8コア構成
 GPU: ARM Mali-G57 MP1 (650MHz)
 RAM規格: LPDDR4X(1600MHz)

CPUの周波数は UNISOC T610 よりも低く設定され、GPUは1世代向上して Mali-G52 から Mali-G57 へ変更されていますが、コア数が少なくなった上に周波数も低めに設定されています。

総合すると UNISOC T606 は5Gに非対応なエントリー向けの位置付けです。

UNISOC T606 の AnTuTu Benchmark v9 スコアは、CPU性能は51,866点、GPU性能(Lite)が21,582点、MEM性能が33,817点、UX性能が48,548点で総合性能は155,813点という報告がなされています。

CPU性能に着目すると 1.61GHz+1.61GHz の T606 は、2.0GHz+2.0GHz の T618、1.82GHz+1.82GHz の T700 と T610 よりも低い数値が算出されています。Cortex-A75 を採用しているのですべての操作で不満を感じることはなさそうですが、我慢するべき瞬間は多々あるようです。

⇒ 記事引用元: UNISOC T606のベンチマークスコアが判明。VS. UNISOC T700、T618、T610

DOOGEE T10S のスペック詳細

以下のギャラリーは、DOOGEE T10S のスペック詳細を Device Info アプリにて表示させたものです。
OS は、Android 13、ディプレイの解像度は、1920×1200 (FHD+) 、CPUとGPUの構成も間違いないことが分かります。システムのDRMの項目でセキュリティレベルにて、Google Widevine のセキュリティレベル ‘L1’ が確認できます。
L1は、最も高いセキュリティが提供され、幅広いコンテンツを楽しめるという特徴があります。
コンテンツはデバイス内で復号され、生のデータが流出するのを防ぐためにハードウェア保護が使用されます。この技術(DRM)は、高品質なビデオや高解像度のストリーミングに使用されます。
L1認証を受けた端末は、品質の高いコンテンツを再生できます。Amazon プライムビデオや Netflix などのストリーミングサービスは、L1セキュリティが必要であり、もしも認証を受けていない端末で視聴すると、HDやUHDといった品質の高いコンテンツは再生できません。

DOOGEE T10S でアプリを動かす

ブラウザの Google Chrome アプリで Webサイト senris.com のトップページを表示させてみました。
カクツクこともなくスムーズに表示できました。ディプレイの解像度が FHD+ なので、小さな文字が滑らかで綺麗に表示されます。
次に、ゲームアプリを起動させてみました。と言ってもあまり動きの無い囲碁アプリ「最強の囲碁」ですがw
ハードな動きを伴わないゲームアプリでしたら、問題なく使えそうです。

なお、プレインストールアプリとして、WPS Office が入っていますが、中華タブレットで使うのは、セキュリティ上、気持ち悪いので使わないことにしますw

DOOGEE T10S のリアカメラで撮影

カメラアプリについては、特筆すべきところはありませんが、以下の通り自然な感じで撮れます。
元画像は、3280×2464 ピクセル*の解像度でしたが、本画像は800×601の解像度に落としています。
DOOGEE 公式サイトで、T10E(T10Sの下位機種) の紹介ページにある 製品一覧 のスペック表を参照したところ、このカメラのセンサーはサムソン製との記載を確認しています。

*3280×2464 pixel/96dpi/24bit/f 2.2/ISO-51/焦点距離 4mm/最大絞り 2.8

ステレオスピーカー搭載

DOOGEE T10S は、左右対称のステレオスピーカーを搭載しています。
他の安価な中華タブレットと比べて、音質は割と良いと思います。
YouTube などの動画再生などでは、心地よく聴けました。

SIMO 2.0 のサポートについて

アマゾンの商品説明では、SIMO 2.0 の搭載が謳われていますが、ファームウェアを最新にアップデートしたものの、SIMO の搭載は未だ確認できていません。
商品説明欄には「今後のDOOGEEタブレットにはSIMO 2.0が搭載され、他の地域のユーザーもこのサービスをより利用できるようになる予定です。」と記載されていますので、今後のアップデートで機能が追加される予定なのかもしれません。

なお、SIMO とは、135以上の国で利用できるインターネット接続サービスです。
SIMO はソフトウェアだけで利用することができ、物理的な SIM カードではないため、SIM 対応しているラップトップ、タブレット、スマートフォン、自動車などに至るすべてのスマート デバイスを、いつでもどこでもインターネットに接続することができます。

SIMO の仕組みは、複数のモバイル ネットワークから近くの信号を自動的にスキャンし、最適なネットワークに接続するため、常に最速のインターネット接続を維持することができます。
ただし登録できる国は限られており、EU 諸国、イギリス、アメリカ、メキシコ、カナダ、日本からのユーザーが対象です。

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