Win10が最終バージョンの筈だったのにWindows 11が出るんかい! とりあえず、アップグレード可能かをチェック

update 最終更新日:2022年5月8日 at 2:07 PM

全く持って、マイクロソフトの言うことは信用できませんわ。2015年にWindows 10がリリースされ、Microsoft の開発部門の責任者が「今後 Windows 11 はもう登場しない。Windows 10 が最後の Windows だ」ということを明言した筈なのに、それは真っ赤な嘘でした。

マイクロソフトは、米国時間6月24日、デスクトップOSの次期バージョンである Windows 11 を正式に発表しました。発売は2021年11月下旬頃になると思われ、既存のWindows 10ユーザーであれば、無料でアップグレードできるようです。

Windows 11 の主な特徴は、以下の通りです。

  • スタートボタンとタスクバーのアプリアイコンのデザイン変更
  • AndroidアプリがWindows上で動かせる(Amazonアプリストアからアプリをダウンロード)
  • インターネットエクスプローラ(IE)の廃止
  • 「TPM2.0」と「セキュアブート」によるセキュリティ強化
  • ウェブウィジェットの実装
  • コミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」の統合
  • 「DirectX 12 Ultimate」のフル活用によるゲーム機能の強化

Windows 10のスタートメニューは、本当にうざかったので、スタートメニューのデザイン変更は好ましい事だと思います。
Windows 11でAndroidアプリが動かせるようになるというのは、スマホを意識した設計思想へのシフトを意味しています。既に、Androidと親和性の高いChrome版のマイクロソフトEdgeが標準ブラウザとして採用されているのも納得できます。
Windows 11 からは、IEは削除されます。但し、IEに依存したコンテンツは、Edgeの既定のブラウザー設定で “インターネットエクスプローラ互換モード” に設定すれば動作します。

IEは、ブラウザの互換性やセキュリティに多くの問題を抱えており、Windows 10では、2022年6月15日にサポートが終了する予定であるため、もう必要は無いと思います。
今回のWindows 11へのアップグレードで一番の懸念事項は、「TPM2.0」と「セキュアブート」によるセキュリティ強化です。

TPM(Trusted Platform Module)とは、デバイス上で様々なセキュリティ機能を提供するためのモジュールです。
TPMは、暗号化用アルゴリズムエンジン、ハッシュエンジン、鍵生成器、乱数生成器、不揮発性メモリ(鍵などを保管)などを備え、TPM内への暗号キーの作成や使用制限をするために利用されます。

また、セキュアブートとは、PCが起動する際に、不正なソフトが混入しないようにする機能であり、Windows 11では、PC/タブレットのファームウェアとして、OSの電子署名を照合する「セキュアブート」を有効化したUEFIの利用が必須となります。 *

これらのセキュリティ強化は、最近流行っているランサムウェアなどからの被害を防ぐための措置の一環と思われます。

簡単ではありますが、以上が Windows 11 の概要となります。

AndroidアプリがWindowsで動かせるようになる以外は、Win 10 と機能的な大差はあまり無いので、このまま Win 10 を使い続けても良いのかと思います。因みに、Windows 10 のサポート終了日は、2025年10月14日だそうです。

とは言いつつも、やはり気になるので、今使っているDELLのノートパソコン Vostro 15 3558(CPU: Intel Core i5-5200U / MEM:8GB / OS:Windows10 64bit Home)が Windows 11 へアップグレードできるかどうかをチェックしてみました。

* 最初の仕様は1998年に米インテル社と米ヒューレット・パッカード社(当時)が64ビットマイクロプロセッサを共同開発するなかで策定され、当初は「EFI」(Extensible Firmware Interface)の名称で推進していた。2005年、同社らが設立した業界団体のUEFIフォーラムへ移管され、同時に名称もUEFI(Unified EFI)に改められた。

Windows 11 のシステム要件について

Windows 11 のシステム要件 は、掲記の通りです。最近のPCは、殆どが64bitなので、恐らく、TPM がチェックポイントになるのかと思います。

Windows 11「PC正常性チェック」

お使いのPCが Windows 11 へアップグレードできるかどかのチェックが以下のマイクロソフトのサイトから、専用のソフトウェアをダウンロードし実行することで確認できます。


早速、上記のソフトウェアを実行させたところ、以下の結果となりました。

この PC では Windows 11 を実行できません


予想通りではありますが、残念でした 😢

Windows 11 で動作しない原因を調査

「このPCでは Windows 11 を実行できません」という表示だけでは、一体、その原因が何なのかはっきりしないので、もう少し追及する事にします。

先ずは、自分のPCがUEFIを使って起動しているのかどうか、セキュアブートが有効かどうかをチェックします。

Win+R(Windowsキーを押しながらRキー)をクリックし、”msinfo32.exe” を実行します。
すると、以下のBIOSモードが “UEFI” , セキュアブートの状態が “有効” なので UEFI/セキュアブートには対応していることが分かりました。

次に、TPMへの対応状況を確認します。

Win+R をクリックし、 “tpm.msc” を実行します。
すると、「互換性のある TPM が見つかりません」が表示され、TPMが実装されていない事が分かりました。

なお、TPMが実装されていても、TPMが旧バージョン1.2の可能性があります。
その場合は、機種によっては、BIOSのアップデートにて、バージョン2.0への更新で対応できる場合もあるようです。
最近リリースされているPCには、大概はTPMが実装されているらしいので、新しいPCならきっと問題が無いのかと思います。

アクセス解析(OS・ブラウザ – 2021年5月)

これは参考資料となりますが、掲記の画像は当サーバーにおける先月のアクセス解析であり、それぞれ、アクセスのあった端末の種類(OS/ブラウザ)を分析したものです。

これによると、OSにおいて、上位トップ4は、Windows 10(48.5%)、Google Android(17.4%)、Apple iOS(21.6%)、Apple Mac OS(5%)となります。

また、ブラウザについては、Google Chrome(67.4%)、Safari(15.7%)、IPhone(8.7%)、FireFox(3.8%)の順となっております。因みに、Edgeは0.2%ですので、Windows 10のブラウザの大半はChrome版Edgeに移行したものと思われます。


2022.05.08 追記

Windows 11 のシステム要件を満たさない PC に Windows 11 をインストール

実は、Windows 11 のシステム要件を満たさない PC であっても、インストール時にレジストリを変更することにより Windows 11 のインストール(非推奨)が可能です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加
X(ポスト)

コメントを残す