最終更新日:2024年3月12日 at 4:00 PM
当サイト(senris.com)のブログシステムは、CMS(Contents Management System)の一つである WordPress をベースに構築されています。
WordPress は、日々機能が強化され進化を続けています。その中で2024年2月3日にリリースされた WordPress のマイナーアップデート 6.4.3 と Jetpack プラグインが自動更新されたため、気が付かなったのですが、先日、以下のブログ執筆において、記事の抜粋文のAI自動生成機能において、日本語がサポートされていることに気が付きました。
AIによる抜粋文の自動生成
AIによる記事の抜粋文の自動生成は、サイトで Jetpackブロック が有効になっている場合にデフォルトで有効になり、ブロックエディタでのみ「AI アシスタンス」が利用可能となります。
これまで、AIによる記事の抜粋文の自動生成は、英語表記のみでしたので、日本語で表示されるようになったのは、地味に便利です。
これは、後で判明したことですが、この機能は WordPress 6.4.3 への更新では無く、プラグイン「Jetpack 13.2」への更新でこのサービスが追加されたようです。
AIが生成する抜粋文は、フォーマルモードだと表現が硬すぎてそのままでは使えませんが、適切な表現に訂正することで、良い感じになります。
AI設定にて、言語、トーン(フォーマル、堅苦しくない、楽観的、ユーモアのある、他)を変更することも可能ですので、シーンに合わせて色々な使い方ができると思います。
なお、「希望する文字数」という設定はデフォルトでは、’50’ です。恐らく、この数値は抜粋の文字数ではなく、英語モードにおけるワード数と思われます。
以下の例は、ブロックエディタの画面において、AIによる記事の抜粋文(フォーマルモード)と修正後の画面です。
【AIが自動生成した抜粋文】
タブレットNexus9の後継として6500円で中華タブレットを購入。アドバタイズされていたスペックと異なり、OSはAndroid 8.1、解像度1280×800の低品質で、5G通話も怪しい。devcheckアプリでスペック詐称が判明し、返品を経て全額返金された。技適マークの欠如が日本での合法使用を疑問視させている。
【訂正後の抜粋文】
ネット通販にて中華タブレットを6500円で購入しましたが、devcheckアプリでスペック詐称が判明。宣伝されていたスペックとは異なり、OSはAndroid 8.1、解像度1280×800の低品質で、5G通話も怪しいため、出品者への返品依頼を経て購入代金が全額返金されました。中華タブレット購入時は慎重にチェックすることを勧めます。
因みに、AIが生成した抜粋文へ対し納得がいかない場合は、何度か「破棄」と「生成」ボタンを選択する操作を繰り返して、適切な表現を選択することができます。生成された抜粋文を採用するには、「承認」ボタンを選択します。
抜粋文の利用方法
当サイトでは、記事の抜粋文をブログ一覧表示に利用しておりますが、更に以下の「Yoast SEO」プラグインを組み込み、各記事のメタディスクリプション定義と連動させることで、SEOにも活用しております。
Jetpack AI について
実は、前述したAIによる記事抜粋文の機能は、Automattic 社の Jetpack AI Assistant スイートの一部によるサービスであり、20 件までの無料リクエストを利用できますが、それを超えると、以下のメッセージが表示され、Jetpack AI の有料プランへのアップグレードを勧められます。
現在のプランのリクエスト数の上限に達しました。 今すぐアップグレードしてリクエスト数の上限を100件に増やしましょう。[100件のリクエスにアップグレード]
AIでより良い投稿の抜粋を作成 (jetpack.com)
確認したところ、Jetpack AI の利用料金は、1か月あたり最大100件のリクエストで 1,295円/月 でした。抜粋を生成するAIのモデルについては、GPT-3.5 Turbo または GPT-4 モデルから選択できます。
利用料金がもう少し安ければ良いのですが…
無料で利用可能なリクエスト数の上限である20件を超えた場合は、以下の「要約AI Samaru」のような無料で利用できるサイトを利用しても良いのかもしれません。
なお、2024年3月26日には、WordPress 6.5 のメジャーアップデートが予定されていますので、WordPress の更なる進化に期待したいと思います!